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- 2023年7月:不妊と睡眠の関係① 西洋医学から考える
不妊と睡眠の関係① 西洋医学から考える
- 2023年7月11日
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年齢が高くなるにつれて妊娠が難しくなってくることはご存じの方も多いと思います。
しかし若い方でも生活習慣の影響で、妊娠しにくい方は増えています。
カウンセリングでよく耳にするのは「充分に眠れない」ということです。
睡眠は時間も大事ですが、質も大事。
寝つきが悪い、夢が多い、何度も目が覚めるなど質の低い睡眠は良くありません。
西洋医学的には不眠の原因の一つはホルモンのアンバランスと考えます。
ホルモンと交感神経は深く関係しています。
ホルモンの過不足でバランスが崩れると交感神経が過度に緊張します。
すると睡眠障害やストレスがさらに強くなることがあります。
脳内の視床下部は血流中のホルモン量をチェックし、適正なホルモン量が体に流れるよう調整しています。
例えば排卵期に視床下部は二つのことを行います。
一つは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの量を監視すること。
もう一つはそれらの量が少なくなると「ホルモンをもっと出すように」と指示することです。
しかし視床下部が「ホルモンをもっと出すように」と指示しても、その指示を受け取る能力や、ホルモンをつくる機能が落ちて充分なホルモンをつくれなければ、視床下部は何度も指示を出し続けます。
その結果ホルモンバランスが崩れて不調を引き起こします。
その典型的な例は更年期障害です。
更年期障害に多い不眠ですが、卵巣機能の低下で不足した女性ホルモンを補充する方法があります。
しかし女性ホルモンの補充は、副作用を伴う場合もあります。
同じく不妊治療中の方はイライラしたり、のぼせや不眠などの症状が出る方もいます。
治療でホルモン剤をつかいバランスを崩しやすくなることもあるからです。
治療中の方に限らず睡眠の質が低い方は、軽い運動をする・スマホを見過ぎない・湯船にゆっくりつかることも取り入れましょう。
特に寝る前にスマホを見ることは、脳を興奮させ睡眠の質を低下させます。
最近では年配の方もそういった習慣で睡眠の質を低下させている方が多いようです。
質の良い睡眠のために生活習慣を見直してくださいね。